2019年 鎌倉での台風15号の被害(自然災害)|停電や神社仏閣閉門など

2019年 鎌倉での台風15号の被害(自然災害)|停電や神社仏閣閉門など

2019-09-18

2019年9月9日午前2時頃。鎌倉付近を台風15号が通過しました。
コンパクトかつ中心気圧が低いのもあり、短時間で強い風が吹きあれました。

次回以降、同様の被害を予測&対策するため、翌日から見かけた鎌倉の被害状況を記録として残したいと思います。

台風15号概要(2019年)

2019年9月に発生した台風15号は、9日午前5時前に千葉県千葉付近に上陸しました。
中心気圧は960ヘクトパスカル。

天気図(気象庁)

鎌倉市に一番近づき、風速などが強かったのは9日午前3時頃ですね。
雨も9日になってから20mm以上の強い雨が数時間続きました。

でも、柏尾川が氾濫することはありませんでしたよ。

風速も鎌倉市に一番近づいたと思われる午前3時頃は17.0m/s。10m/sを越えたら風の音で寝れないくらいだから凄い強風ですね。

鎌倉市内の被害状況

鎌倉中心地区(小町・御成等)

御成通り

御成通りの入口ゲートが倒れました。
そのゲートが銀座アスターが入っている2階に突き刺さり窓ガラスが完全に割れてしまいました。鎌倉一の被害はココかと思います。

鶴岡八幡宮

境内は折枝が散乱している状況でした。
ただ、境内の中心部の舞殿周りやメインの参道は宮司さん等が一生懸命掃除して奇麗になってました。

台風対策の為か、舞殿は簾を下げてました。(なかなか見れません)

源氏池周辺

源氏池の周辺にあった大きな木が、折れて源氏池に突っ込んでました。
そのせいか分かりませんが、源氏池の水面が上がって、石のベンチは浸水状態。

旗上弁財天

奉納旗がなかなかひどい状況になってました。

山ノ内地区(北鎌倉周辺)

9月9日の少なくとも午前中は停電が発生。


北鎌倉駅前の信号は消灯。自動販売機も電源付かず利用不可。コインパーキングの表示も消えて、北鎌倉駅に一番近いローソンは一時閉店してました。(小袋谷のローソンは停電が無くてオープン)

建長寺

開門時間を過ぎても閉門中でした。
境内の中は見れませんでしたが、停電も重なってたのかと思います。

また、天園ハイキングコースの被害が大きいらしく、半僧坊から天園ハイキングへのルートは禁止。

建長寺

円覚寺

開門時間になっても閉門してました。
境内の中は良く分かりません。お寺の方が、山門前の石段を一生懸命掃除されてました。

浄智寺

なかなか被害が大きい。
参道前の石段は大きな木が折れて倒れ込んで立ち入り禁止。葛原岡ハイキングコースへ行く道の横の竹塀が倒れて本堂が丸見えになってました。

長期間の閉門になりそうです。

2021年5月時点で、竹塀は直されておらず葛原岡ハイキングコースへ向かう道から境内が丸見えです。

東慶寺

境内の中までは見ませんでしたが、開門時間になっても閉門でした。
二日後には奥の墓地をのぞいて開門。

北鎌倉駅

JRは9日終日運休になりました。

亀ヶ谷坂

鎌倉七口の一つ「亀ヶ谷坂」。
土砂崩れが起きた情報があったので二日後の11日に見に行ってきました。

全面通行止めにはなっていませんでしたが、地震や降雨があれば、また土砂崩れが起きてもおかしくない状況。

瓜ヶ谷道路

北鎌倉の十王堂橋から葛原岡神社へぬける、まあまあ交通量のある細い道。
途中に倒木があって道路上部をふさいでました。

扇ガ谷・佐助地区

仮粧坂入口(源氏山公園側)

倒木によって、仮粧坂の案内板上部が折れ曲がってしまいました。
切通しも数メートル先は倒木と土砂崩れのような感じで、道が見えず進めない状態。

仮粧坂の案内板の折れ曲がったところは、2021年5月現在もそのまんまです。(ちょっと直されているけど)

仮粧坂入口(扇ガ谷側)

入ってすぐに倒木で道がふさがれています。

2019.09.17

佐助稲荷神社

鎌倉の中でも周囲を深い森に囲まている佐助稲荷神社の被害は大きいですね。
倒木によって、境内は拝殿横から立ち入り禁止。新しくなった社務所は無事そうです。

佐助稲荷神社の境内奥から大仏ハイキングコースへ登る道は、2021年4月現在でも立入禁止になってます。

大町地区

妙本寺

妙本寺の山門に掲げていた看板が倒れていました。
奥までは行っていませんが、参道に立ち入り禁止のロープのお寺の関係者の方が数名いらっしゃいました。

常栄寺

境内は草木などが倒れて散乱していました。

交通渋滞

下馬交差点~大町四つ角~名越切通し方面に渡って、延々と車が進まない渋滞が発生していました。
普段、ここは渋滞しないので異様な光景。

この先に何かあると思ったのですが長勝寺あたりまで行っても渋滞がまだ続いていたのでこれから先の様子見は断念。
結果は、小坪トンネルの入口が土砂崩れで通行止めになっての渋滞でした。

通行止め解除は、約2週間後の2019年9月24日でした。

二階堂地区

護良親王の墓

護良親王の墓は上部が完全に土砂崩れ。お墓の部分が大丈夫か心配です。
このため、階段の途中から遥拝する形になってます。復旧まで随分とかかりそうですね・・・

材木座地区

光明寺

山門の瓦がはがれて地面に落ちたため、山門の下は通行禁止に。

本堂裏の展望台へ向かう細い道は倒木のため通行禁止。

大船地区

栄光坂

大船観音寺から玉縄台へ向かう道「栄光坂」。
途中の玉縄こいぬ公園の反対側で30mに渡り土砂崩れがあって、玉縄交番前~玉縄台まで通行止めになりました。

2021年4月末時点、ようやく通行止めが解除されました。

ハイキングコース

鎌倉市内のハイキングコースは、原則通行禁止になりました。
倒木や地滑りなどが多発しているということです。

葛原ヶ岡ハイキングコース(浄智寺側入口)

祇園山ハイキングコース

北条高時腹切りやぐらの奥からは規制線が貼られています。
ハイキングコースの中でも復旧が遅いので、ココが一番被害にあったのでしょうか?

復旧状況

2020年3月末日 葛原岡・大仏ハイキングコース(大仏坂~葛原岡神社)復旧

2020年6月末日 葛原岡・大仏ハイキングコース(浄智寺~葛原岡神社)復旧
2020年6月末日 天園ハイキングコース(建長寺~天園、覚園寺道)復旧

残念なことに、勝手な自己判断で看板を書き換える人も出てきています。

確かに整備も進んでいますから通れることは出来ると思いますが、市が通行止めにしているのでそれに従うのが当然でしょう。看板に騙されました、という人もたまにいらっしゃいますけど、

落書き的な看板を怪しいと思わないのか?
市のHP等で正しい情報を得ようとしないのか?

個人的には理解しかねます・・・。

2022年4月1日 天園ハイキングコース(天園~瑞泉寺)復旧

これで約3年程度に渡った通行止めが終わり、天園ハイキングコースは全コース復旧しました

鎌倉は谷戸を始め急斜面や自然が多く、台風被害は倒木や土砂崩れに厳重注意が必要ですね。

鎌倉の歴史把握に役立った書籍

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