地図地理検定(基礎)とは?
地図地理検定は、日本地図センターと国土地理協会が共同で開催する検定。後援に国土交通省国土地理院も入っていますし、地図大使は石原良純さんなので、しっかりした検定で安心ですね。
基礎的な事が問われる「基礎」と、高度な知識が求められる「専門」の2つのレベルがあります。
受験資格は特になくて、誰でも受験できる検定になっています。
HPに掲載していた過去問を少し解いてみて「専門」はかなり厳しそうだったので、今回は「基礎」に挑戦してみることにしました。
地図地理検定(基礎)の概要は?
日本地図センターのHPから必要な部分を引っ張ってきました。
出題分野
◎地図・地理に関する全般的な事柄(具体的には以下のような分野)
- 地図(地形図、地理院地図、主題図、空中写真等)
- 自然環境(地形、気候、水文、植生、防災、地球的課題等)
- 社会文化環境(資源、産業、交通・通信、観光、人口、都市・村落、生活文化、民族・宗教、生活圏の諸課題等)
- 世界や日本の地理
- その他(地理情報システム、地域調査等)
検定実施日時 他
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 実施日 | 毎年6月、11月の日曜日 | |
| 実施時間 | 13:30~14:20(50分) | 専門試験は基礎試験の後 |
| 出題数 | 全20問(全問択一式) | 100点満点中60点で合格 |
| 合格率 | 約7~8割合格 | 50%や90%のときもあり |
| 受験料 | 3,000円 | 専門併願や他割引あり |
実施時間は50分ですが、開始後30分経てば退出可能です。(ただし終了5分前からは退出NG)
難易度
地図・地理に関する基礎的な知識や技能を問う問題。
社会科および地理歴史科の教科書の内容、テレビ、新聞等でよく目にする出来事から択一式で出題。
小中高等学校学習指導要領、過去の大学入学共通テスト(大学入試センター試験を含む)、地図地理検定過去問集新選100などを参考に出題。
合格するためにやった勉強法
短期間の勉強で検定に合格するためにはコツが必要です。
過去問を解く
まずは、地図地理検定の勉強をする前に、過去問題を解きましょう。
そうしないと、どういう勉強をしていけば良いのか全く分からず、不毛な勉強時間を費やすことになりかねません。
日本地図センターのHPには、過去2回分の過去問題(PDF)を載せてくれていますので、まずはこれをやりましょう。出題傾向というのが分かってくると思います。また、過去問の解答解説がとっても親切で詳しいので、これをしっかり把握することも勉強ですね。
出題傾向を把握してから、合格に必要と思われる、下記に書いた地図・地理の勉強を始めていきましょう!
国土地理院地図で地図記号を押さえる
地図地理検定では地図記号自体を問う問題はそれほど出ませんが、覚えていないと正解できないので、しっかりと押さえておきます。<参考>国土地理院の地図記号一覧ページ
基準点・建物・構造物の記号はもちろん、陸地の地形、水部の地形など、地図上に表示されるマーク全体に目を配りましょう。
中学・高校等の地理資料集を眺める
検定の名前の通り地図だけじゃなくて「地理」問題が出題されますので、頭を切り替えなければいけません。例えば、世界の気候や、宗教、輸入・輸出についてなどなど。
個人的には、下記のような定期的に刊行される知図帳シリーズが好きなので、購入してよく眺めています♪

最新年度も良いですけど、昔のモノも時代の流れが分かって良いですよ。
・なるほど知図帳 世界 2016
・なるほど知図帳 日本 2012
過去問題集を解く
地図地理検定の過去問を解いて、合格までまだまだ知識が足りないと感じたならば、過去問集に手を出すのも良いと思います。
過去の問題(昔は一般レベルだったみたい)から100問を精選したものらしいです。
今回は、2年分の過去問を解いて過去問題集をやらなくても合格できそうだったので、問題集には手を出しませんでしたが。。。受験者本人の前提知識レベル等でやるやらないは決めていきましょう。
不要だと思ったら時間の節約のために、スパッと切ることも大切ですよ。
実際に受験してみた|試験当日の流れと結果
地理地図検定の申し込み
インターネット受付が便利
今回受験したのは、第39回 地図地理検定 です。
検定日程は2023年6月18日(日)で、受付期限は2023年6月2日(金)でした。
インターネット申し込みは、お世話になっている「検定、受け付けてます」HPから。
※日本地図センターHPから直接サイトへ飛びます。
「検定、受け付けてます」HPには、日本城郭検定、神社検定、すみっコぐらし検定など、何かとお世話になっています。し、面白そうな検定を見つけるのもこのサイトからです。
で、試験開始日の1週間前頃、受験票(はがき)が届きます。
試験当日の流れや雰囲気は?
地図地理検定の検定実施場所(実施都市)は、
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7か所。関東圏に住んでいる場合は東京まで足を運ぶ必要があります。
今回の会場は国士舘大学世田谷キャンパス。
最寄り駅は東急世田谷線「世田谷」駅か小田急「梅ヶ丘」駅と、JR利用者にとっては行きづらい場所でした。。。

国士舘大学世田谷キャンパスといっても建物が沢山あって、会場のメイプルセンチュリーホールは一番南側。
入口には、地図地理検定会場のチラシが貼られていました。

(基礎)検定開始時間は13時30分ですが、入場時間は12時50分から。あまり会場に入って行く人が見当たらないので、受験者数少ないのかなと思ったら、会場は広くて結構受験者がいらっしゃいました。
どんな人が受験しているの?
こういう検定では、どういうタイプの人が受験しに来てるんだろうと、人間観察するのも楽しみの一つ。
地図は女性より男性より方が好きな人多そうなので、男性がメインかな?とか。
会場は大きなホールをひとつ。受験者は120名程度といったところでしょうか。
男女比は予想通り、9:1~8:2程度
年齢は20代の学生、そしてリタイア層っぽい男性の二極化でした。そして女性はほぼ学生です。
当然ですが、すみっコぐらし検定とは全然違いますね・・・。
いざ、検定開始!
検定時間50分、問題数20問。
すぐに終わると思いきや、すべての問題が文章問題で地図や写真もあったりで、1問解くのに結構時間がかかります。
怪しい問題は後回し、完璧に答えられる問題を先にこなしていきます。
普段は試験時間が終わるまでに途中退出することが多いのですが、今回は50分まるまる使ってしまいました。でも、地図や地理は大好きなので、問題を解いてる時間はあっという間でした。
退出しても、ホールの休憩スペースに人が沢山座っていて、専門と併願する人も結構いるんだなという印象です。
結果発表|無事に「基礎」に合格
合否はすぐに分かります
試験時間が終わって大きな会場を退出すると、問題の解答ビラが配られました。これで自己採点してアッというまに合否が分かります。
また、お土産も配ってました。その中に、カレンダー兼全国市町村マップっという巨大ポスターが。これは何時間も眺めて入れそうな代物でした。

無事、認定証が届きました!
受験から日にちが結構経ち、自己採点で合格を確信していたので忘れていましたが、8月上旬に認定証が自宅に届きました。

残念ながら100点満点とは行きませんでしたが、平均点を越え、ぼちぼちな結果でした。
地図地理検定は、認定証を届けて終わりでは無くて、問題別の全体正解率や全体順位、平均点などもしっかりデータとして届けてくれました。
送られてきたデータからは、
全体受験者数(基礎)234名、うち、東京会場は122名
合格率 92.7%
と、比較的、優しい問題の多かった受験回だったようです。
次は「専門」と行きたいところなんですが、過去問がそうとう難しかったのでどうしようかな?と。
地図を学んで、実際の鎌倉へ
地図地理検定の勉強をしていると、地図帳や問題集の中だけでなく、実際の街を歩きながら地図を確かめてみたくなります。
そこで始めたのが、鎌倉の街にある地図記号を実際に探して、その場所の風景を写真に撮ることでした。
そして現在は、地図を「読む」だけでは飽き足らず、QGISを使って自分で鎌倉の地図を作るようになっています。
振り返ってみると、地図地理検定はその入口だったのかもしれません。
地図記号を探して鎌倉を歩いてみた
地図には、三角点や水準点、灯台、記念碑、竹林など、さまざまな地図記号が描かれています。
試験勉強として記号だけを暗記することもできますが、せっかくなら**「この記号の場所へ実際に行ったら、どんな風景があるんだろう?」**と鎌倉の街を歩いてみることにしました。
地図上で場所を探し、現地まで歩き、地図記号が示しているものを自分の目で確かめて写真に撮る。
やってみると、これが意外と面白いんです。
地図の中にしかなかった記号が実際の風景と結びつくと、ただ暗記するよりずっと記憶に残ります。
地図を「読む」から「作る」へ|QGISを使い始める
地図地理検定を受験した頃は、地図は基本的に「読むもの」でした。
それから鎌倉で地図記号を探して歩くようになり、現在はさらに一歩進んで、QGISを使って自分で地図を作っています。

国や自治体が公開しているオープンデータなどを取り込み、ハイキングコースやランニングコース、旅のルート、史跡などを自分で整理して地図にする。
ずいぶん遠くまで来たような気もしますが(笑)、根っこにあるのはずっと同じ。
「地図を見ると、その場所を実際に歩いてみたくなる」という好奇心です。
地図で鎌倉を整理する「鎌倉マップ」へ
そして現在、この地図への興味をまとめているのが、本HP「鎌倉暮らしdiary」の「鎌倉マップ」です。

鎌倉のハイキングコースや飲食店、ロケ地、トイレ、谷戸、桜・紅葉など、これまで実際に歩き、訪れ、撮影してきた情報を、地図から探せるように整理しています。
観光名所をひとつずつ見るだけでは分からなかったことも、地図の上に並べてみると、その位置関係や土地の特徴が見えてきます。
地図地理検定をきっかけに地図を学び、地図記号を探して鎌倉を歩き、ついには自分で地図を作るようになりました。
地図で鎌倉を整理する。
そんな現在進行形の実験は、「鎌倉マップ」で続けています。
KAGOLABO選書・・・この記事をもっと楽しむ3冊
この記事に関連する書籍の中から、KAGOLABOがおすすめする3冊をご紹介します。
🥇 鎌倉を地図で歩くなら
鎌倉の街を歩きながら、道路や地形、場所の位置関係を確認するための一冊。スマホだけでなく、紙の地図を広げて街全体を眺めるのも面白いです。
🥈 街の風景から地図記号を学ぶなら
地図上の記号と、実際の街にある施設や風景を結びつけて学べる一冊。「鎌倉で学ぶ地図記号」の記事と一緒に楽しみたい本です。
🥉 自分で地図を作ってみるなら
地図を「見る・読む」だけでなく、自分で作るところまで進みたい人へ。オープンデータとQGISを使った地図づくりを学べる入門書です。

