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白山神社縁起
建久2(1991)年に、源頼朝が創建したとされる神社で、今泉の鎮守です。
ご祭神は「菊理姫之命(くくりひめのみこと)」
その昔は神社とお寺が一緒だったようで、毘沙門堂がありました。
行基(奈良時代の僧)が造ったとされる「毘沙門天像」を、京都の鞍馬寺を詣でた際に源頼朝がもらい受けて鎌倉に持ち帰り、お堂を建てて祀ったとされます。
今は神社の本殿に「毘沙門天像」が安置してあり、祭礼の時など本殿が開くときに見ることができます。
御祭神「菊理姫之命(きくりひめのみこと)」
白山神社のご祭神は、
菊理姫之命(きくりひめのみこと)
日本国を作った、夫婦2柱「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」と「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」が大喧嘩している時に仲介役として、日本書記に出てくる神様です。
このことから、男女の仲を取り持つ神話の神様で、古くから「縁結びの神様」として知られている神様です。
加賀一ノ宮で、全国に3000社もある白山神社の総本宮「白山比咩神社」のご祭神でもあります。
白山神社で見られる花
白山神社の長い参道の両端には、赤い紫陽花が沢山さいてとても奇麗な場所に変わります。
白山神社の祭礼
正月8日 大注連祭
毘沙門天の使いと言われる「ハガチ(大百足)」の姿を現した大注連縄を、氏子が新しい藁を持ち寄って拝殿前で作って奉納するお祭り。大注連祭はおおしめまつりと読みます。
その昔、神仏習合の時には白山神社と毘沙門堂の2つの建物があったようですが、今は一つの建物(白山神社)になっていて、毘沙門堂に中に安置していた毘沙門天も白山神社側に移されています。
廃仏毀釈の時にお堂が壊されたのでしょうか?
毘沙門天は厨子の中に入っていて、前立に毘沙門天、両脇侍像として吉祥天と善貮師童子(ぜんにしどうじ)の合計3体が置かれています。
【おまけ】吉祥天の家族構成
なぜ、この3体と思われた方もいると思いますが、この3体は家族なんです。系図で書くと下記の通り。
徳叉迦龍王=====鬼子母神
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毘沙門天=====吉祥天
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善貮師童子
吉祥天は女神であり、母であり、妻でもあるのでご利益ありそうですし、毘沙門天のいる所に吉祥天が居たりする理由もこれでわかりますね!
白山神社その他
狂歌師「酔亀亭 天広丸」の歌碑
1756-1828 享年73
白山神社参道入口にある石灯篭前にある、酔亀亭天広丸の狂歌碑。
江戸時代の人物「すいきてい あめのひろまる」は、ココ今泉村の磯崎家の生まれだそうです。(住んでたのは江戸)
狂歌は、狂歌の三大歌、唐衣橘州(からごろもきっしゅう)に学んだ。
「くむ酒は 是風流の 眼なり 月を見るにも 花を見るにも」
広丸は号からも分かるように、大の酒好きだったようで。。お酒についての歌が多いです。
下戸の自分とは仲良くなれなさそうです(汗)
白山神社(今泉)の場所、アクセス
最寄りバス停「白山神社前」
JR大船駅から出ている「N5系統」鎌倉湖畔行きに乗って白山神社下車。そこから徒歩30秒ほど。
運行は江ノ電バス。日中は1時間に5本、通勤時間帯は1時間に5~10本ほど出ています。
白山神社は江ノ電バスで行くのが大正解です。
徒歩や自動車はNG
徒歩で行けないことはないのですが、JR大船駅から歩くと約5km。45分以上1時間近く掛かってしまいます。
また、自動車の場合、白山神社の前は走りやすい二車線道路なのですが、最寄りにコインパーキングがありません。結局は白山神社から遠く離れた場所に車を停めて長い距離を歩くことに。
二車線道路とはいえ、交通量は比較的多く、路肩がないので路上駐車はできません。
このような鎌倉市の中でも、瑞泉寺のように行きにくい場所にあるため、観光客などが殆どいなく静かなお詣りが可能です。