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目次
源氏物語
源氏物語は、藤原彰子の女房「紫式部」が書いた54帖からなる長編小説。
主人公は光源氏。モテ男の恋愛話と思われていますが、平安時代の貴族社会、風俗などが盛り込まれていて、日本の過去を知れる素晴らしい物語です。
2024年度の大河ドラマは「紫式部」が主人公の「光る君へ」。とっても楽しみですね!
源氏物語ゆかりの地マップ
源氏物語はフィクションですが、物語に出てくる場所は紫式部が実際の場所を想像して設定されたと考えられています。
源氏物語の舞台は京都。そのゆかりの地をマップで整理していきます。
第一部(1.桐壺~33.藤裏葉)
光源氏の小さい頃から、様々な恋愛や権力闘争に打ち勝ち、39歳で准太上天皇まで上り詰めた華やかな全半生を描いたパートです。
【4.夕顔】夕顔の墓|光源氏に連れ出され悪霊に殺された中流の女性
頭中将の元愛人だった女性。
光源氏が五条に住む乳母のお見舞いに訪れ、その隣家の女性(夕顔)に興味を持つ。
光源氏が夕顔を自宅から廃院へ連れ出すも、その夜半に物の怪に襲われて殺されてしまう。
この夕顔の墓は、源氏物語好きの人が個人的に作った墓(それが大々的に広まった)という噂もあります。
【10.賢木】雲林院|藤壺に拒絶され、光源氏が参篭した寺院
10帖 賢木(さかき)に登場する実在のお寺。
父桐壺帝が崩御し、光源氏が里下がりした藤壺に会いに行くも拒絶&出家され、あまりの辛さに籠った寺。
【17.絵合】嵯峨釈迦堂|出家を考え始めた光源氏が建てた嵯峨野の御堂
17帖 絵合(えあわせ)のラストに登場。
栄華がいつまで続くのか不安な光源氏が、出家を考えて、当時は閑静な山里だった嵯峨野に建立した御堂。
しかし出家するまでの踏ん切りは付かず、後に明石の君が上京後に一時的に住んだ大堰(嵐山・天龍寺付近)まで会いに行く口実として使われました。
第2部(34.若菜上~41.幻)
光源氏の後半生、39歳から出家する52歳までが描かれたパート。
朱雀帝の娘「女三宮」の降下に始まる、六条院の崩壊、紫の上の死去などが描かれます。
第3部(42.匂宮~54.夢浮橋)
源氏物語を大きく3部に分ける構成だと、第三部(42帖「匂宮」~54帖「夢浮橋」となります。
第三部の中には宇治十帖と呼ばれる塊があり、光源氏亡きあとの物語。息子の薫、孫の匂宮の二人の貴公子と、八宮の姉妹、浮舟との恋のやりとりを描いた帖。45帖「橋姫」~54帖「夢浮橋」の10帖。


【45.橋姫】宇治上神社|薫が慕った八宮とその娘たち、大君・中君が住む場所
八宮は桐壺邸の第八皇子、政争に巻き込まれ敗北、没落した親王。都の邸宅が火事に会い、再建する余裕もなく、宇治で聖のような生活を娘二人と(北の方(妻)には先立たれ)していました。
【46.椎本】平等院|夕霧の山荘(宇治院)
46帖 椎本(しいがもと)で、匂宮が長谷詣での帰りに立ち寄った場所。薫が出迎え音楽に興じる。夕霧の宇治にある別荘。
【51.浮舟】宇治川|浮舟が煩悶の末に死を決意、入水自殺をした川
宇治十帖のヒロイン「浮舟」が、薫と匂宮の求愛に挟まれ、苦悩し、入水自殺した場所(後日、横川の僧都に助けられる)