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越前国府と紫式部
長徳2(996)年
紫式部の父「藤原為時」が越前守に叙任されて、越前国に下向したときに同行した23歳頃の紫式部。
そこで1年余りを過ごしました。
越前国府は、今の越前市役所付近(JR武生駅そば)にあったとされ(ただ、遺構が見つかっていない為、確定ではない)その縁から、ここ武生に紫式部公園が造られました。
2024年の大河ドラマの主人公は「紫式部」
その年は混むかもしれないと思って、前年に予習も兼ねて伺う事にしました!
紫式部公園
紫式部公園は越前国府があったとされる、JR武生駅の近く(といっても歩くと結構遠い)に造られました。
入園料も不要、ゲートなどもなく、誰でも24時間、出入り自由な公園です。
大きさは1.9haと、普通の公園より少し大きい程度。
なお、近くにある武生中央公園(スタバも併設)は13.3haと、広さのレベルが違います・・・。
紫式部公園へのアクセス
最寄り駅はJR「武生」駅。
そこからは、微妙に遠く約2.5kmほど離れています。紫式部公園は、公共交通機関を利用する場合はちょっと行きにくい公園です。
マイカー、自動車の場合
自動車の場合は、北陸自動車道の武生I.Cから走らせれば約15分程度です。
紫式部公園横の「紫ゆかりの館」の前に30台停めれる駐車場があって、駐車料金も不要です。
公共交通機関(電車・バス)の場合
路線バスは2路線が紫式部公園の側まで通っています。
・福鉄バス「紫式部公園口」時刻表 ※福鉄=福井鉄道
・(越前)市民バス市街地循環南ルート「紫式部公園」時刻表
ただし、都会とは違い本数は1日3~8本程度と、かなり不便です。
往復路のどちらかで路線バスを利用して、どちらは徒歩を頑張るとかしないと、あまり時間の潰せない紫式部公園で手持ち無沙汰になってしまいます(汗)
【おすすめ】定額タクシー(予算あり)
そんな困ったときに相談したいのが、JR武生駅側にある観光案内所。
その観光案内所で、500円定額タクシー(一回乗車毎)を教えて頂きました。
予算があるようなのでいつまで続くか分かりませんが、JR武生駅~紫式部公園の往復であれば、チケット2枚の1,000円で購入できます。人数が多いほど費用を割れますし、時間も気にすることないですし、とっても便利ですよ。
紫ゆかりの館
2021年4月にリニューアルオープンした資料館
博物館とまでは行きませんが、紫式部や源氏物語についての資料館「紫ゆかりの館(紫式部と国府資料館)」が紫式部公園の側に建っています。
その建物の前に無料の駐車場、紫式部公園口のバス停があります。
奇麗なお手洗いや観光案内・物販もあります。
それほど大きく無いので、1時間もあれば、じっくりゆっくり見学が可能です。
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
入場料 | 無料 |
源氏物語に関する資料館等
紫式部や源氏物語に関する資料館は、少ないので貴重ですね。
宇治市 源氏物語ミュージアム
京都市 風俗博物館 ※展示替えによる休館日に要注意!
庭(釣殿)
平安時代の庭園を再現した寝殿造庭園。なんと日本で唯一だそう。
建物には靴を脱いで上がることが出来るので、光源氏になった気分で、涼を採るのは如何でしょうか?
また、金色の紫式部像、公園内の中央には橋、寝殿の遺構等もあります。(説明板も)
紫式部歌碑
紫式部公園には複数の紫式部歌碑が建てられていますが、吉井勇、佐佐木信綱(万葉集の研究で有名)と鎌倉にゆかりのある文化人が関わっている歌碑もココにはありました。
説明板(四季花壇)
釣殿の横には四季花壇というのがあって、源氏物語にちなんだ花や木が植えられています。
そして説明板も5か所くらい設置していて、植えられた花の背景なんかを知ることができて楽しいです。
その他の紫式部関連
JR武生駅(越前国府)近くには、紫式部公園のような施設は他にはありません。
ただ、観光案内所に置いてあったパンフレットにレリーフ巡りを見つけました。
「紫きぶ七橋」めぐり
越前市(武生駅)の東側を南北に流れる河濯川(かわそがわ)にかかる7つの橋に、「紫式部日記絵巻」「源氏物語絵巻」の一場面をレリーフにして取り付けているそうです。
河濯橋/城ヶ堀橋/鈴虫橋/岩永橋/千代鶴橋/平成橋/蛭子橋