八雲神社(山ノ内)
鎌倉市山ノ内(JR北鎌倉周辺)にある、八雲神社は山ノ内地区の鎮守。
以前は牛頭天王社と言われていたそう。
神社の由緒などが書かれた説明板はありませんが、ご祭神は「素戔嗚尊」と思われます。
本殿の反対側には小高い平地があって、安倍晴明(陰陽師)に関係のある石(晴明石)も祀られています。
八雲神社(山ノ内)の概要
創建には2つの説があるようです。
説1:鎌倉時代に勧請
1224(元仁元)年
疫病が流行った時に、村人の健康を祈って京都祇園社(現在の八坂神社)の神霊を勧請した。
~新編相模国風土記稿~
1224年は北条義時が死去し、伊賀氏の変が起きた年。
吾妻鏡には12月26日条に「このところ疫病が流行していた」との記載が見られます。
説2:室町時代に勧請
また、別説によると室町時代に関東管領「上杉憲房」が武運長久を祈願し京都から勧請した。
※上杉憲房は足利尊氏の母「上杉清子」の兄弟にあたり、尊氏の「おじ」にあたる人物
八雲神社(山ノ内)の場所
住所:鎌倉市山ノ内585
JR北鎌倉駅の臨時改札口近くにある階段を登ってすぐ(徒歩約2分)
鎌倉で最大最古の庚申塔
八雲神社(山ノ内)境内の裏手には庚申塔が11基並んでいて、左から4番目(舟形)の庚申塔が高さ136センチ、江戸時代前期、1665(寛文5)年の銘がある鎌倉最大最古の石造庚申塔(鎌倉市重要文化財)です。
鎌倉検定で狙われそうな内容ですね。
ちなみに、鎌倉市内には約90か所場所に庚申塔が建っているようです。
【7月中旬】八雲神社例祭
7月中旬の一週間、八雲神社(山ノ内)例祭が行われます。
山崎の北野神社の神輿と合流して行合神事を行います。