収玄寺|鎌倉長谷にある日蓮宗寺院。江間光時の家臣、四条金吾は日蓮4大壇越の超有名人

収玄寺|鎌倉長谷にある日蓮宗寺院。江間光時の家臣、四条金吾は日蓮4大壇越の超有名人

2021-05-28

収玄寺(日蓮宗)|鎌倉市長谷

今回は収玄寺というお寺にフォーカスを当ててみました。
個人的には日蓮さんの勢いが好きで、四大壇越とも言われる「四条金吾」との関係も気になってました。

鎌倉時代にどんな物語があったのだろうかと・・・。

収玄寺の場所

収玄寺は江ノ電長谷駅から長谷寺に行くまでの道(左側)にあります。
周辺にある、長谷寺や高徳院(鎌倉大仏)と比べると、境内もこじんまりとしていて観光客も少ないですね。

開門時間は意外と早くて、8:00にはすでに開門していることが多いです。
閉門は日没ということで、決まった時間は特にないみたい・・・。

収玄寺の概要

お寺についての概要は境内にある説明板が一番分かり易いですね。

日蓮宗のお寺なので、日蓮上人はもちろんの事、四条金吾、北条(江間)光時の人物の名前が出てきます。
其の方々のことを詳しく知ると、収玄寺についてももっと詳しく分かりそうです。

北条(江間)光時

生没年不詳。名越流北条氏の祖「北条朝時」の嫡男、名越光時とも言う。

前将軍、藤原頼経(第四代征夷大将軍)と共謀して北条時頼(第五代執権)を廃しようとした(宮騒動|1246年)

藤原頼経派は敗北。藤原頼経は京都へ送還、北条光時は出家、所領没収されて伊豆国江間郷へ配流。
それ以降、子孫は名越流の嫡流から離れ、江間氏を称した。

二月騒動(1272年)で、光時の弟「教時」が再び謀反をおこして、北条時宗に討伐される。

四条金吾頼基

四条金吾(本名は頼基|よりもと)
父の代から、江間氏の家臣。日蓮の4大壇越として、日蓮宗の中では超有名人。

西暦(和暦)年齢出来事
1229年四条金吾(頼基)が生まれる。
父は江間氏(北条光時)の家臣
1246年17才宮騒動で北条光時が江間郷へ配流、金吾父も従う
1253年(建長5年)父死去。日蓮大聖人が日蓮宗を立宗。安房から鎌倉へ来て辻説法
1254年頃25才頃日蓮宗に入信(最初期の門徒)
1271年(文永8年)龍の口法難。ともに切腹して果てんとの覚悟。佐渡へ配流。
1272年43才二月騒動
佐渡まで日蓮大聖人をお見舞いへ
1274年四条金吾、江間光時に法華経の信仰を勧める
1277年6月 桑が谷問答で主君江間氏より勘気を蒙る
主君江間氏が重病に掛かるも、金吾の看護・調薬で回復
1282年53才日蓮大聖人、池上にて入寂
晩年、内船(山梨県)の領地に隠棲
1296年67才四条金吾死去。法名、収玄院日頼。

上記の表には主な出来事をピックアップしましたが、日蓮と四条金吾はその間多くの手紙をやりとりしてて、現在約40通も現存しているそうです。

収玄寺というお寺の名前は、四条金吾の法名から来てるんですね。
四條金吾夫婦の命日(3月15日)には、毎年収玄寺において法要(四条金吾夫婦命日法要)が行われています。

また、日蓮上人に帰依した鎌倉武士として、収玄寺と同じ鎌倉長谷地区には光則寺の「宿屋光則」もいます。

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四條金吾邸跡「石碑」

収玄寺の境内の真ん中に大きい石碑が建っています。
日露戦争の時連合艦隊を率いた「東郷平八郎」の筆によるもので、東郷平八郎は日蓮宗の信者だそう。

歴史上有名な人物で日蓮宗の信者って結構いるんですよね。

収玄寺の四季の花

収玄寺は、近くにある光則寺・長谷寺ほど咲く花の種類は多く有りませんが、一年中何かしらの花が咲いています。

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蕪珈琲(収玄寺境内)

収玄寺の境内には、収玄寺が経営するカフェがあります。

営業時間が12:30~、定休日は不定休 とのことなのですが、空いてたらラッキーぐらいに思った方がよいですね・・・。雰囲気は抜群に良いですよ。

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四條金吾ゆかりの地

四條金吾の墓所は内船寺(ないせんじ|山梨県南巨摩郡)に現存。

四條金吾頼基公が建治3年(1277)、邸内に三間四面の持仏堂を建立したのにはじまります。
この内船の地は、主君光時の大病を平癒させた功によって、此処内船の地を与えられたものだそう。

医術の心得もある四条金吾は日蓮の病気も治したりしています。

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