船おろし・船祝い
「船おろし」と「船祝い」はともに漁師さんの仕事始めに関する行事です。
大漁と航海安全の祈願を行います。
そんなことより、船主さんがみかんやお菓子を大量に蒔いてくれるので、それを取りに近所のお子さんたちが、大きな袋を持ってやってきます。
お祭りの概要、日時
1月2日「船おろし」 午前10時~(約30分) 於 坂ノ下海岸・材木座海岸
1月4日「船祝い」 午前8時30分~(約1時間) 於 腰越漁港


行事が2つに分かれているのはなぜ?
正確で詳しいことは分かりませんが・・・(汗)
鎌倉には漁業組合が2つあります(2024年現在)
一つが鎌倉漁業協同組合、もう一つが腰越漁業協同組合です。
漁港の入口にある「腰越漁協販売所」は、腰越漁業協同組合が運営していますね!
船おろしは鎌倉漁業協同組合、船祝いは腰越漁業協同組合が行う行事で、主催者が異なっているのが、2つに分かれている大きな理由かなと思います。
また、坂ノ下海岸・材木座海岸をベースに活動している「鎌倉漁業」では、立地上、砂浜の上に漁船を停泊させています。由比ガ浜には防波堤も無く、海の上では風や波を避けられません。
なので、漁業に行くときは砂浜から海へ船を降ろします。それから行事名が「船おろし」と。
では、漁港が整備されている腰越は、船は海上(漁港内)に停泊させています。船をおろすこと必要はありませんので「船おろし」という行事名はおかしいよね?
ということで「船祝い」という行事名になったようです。
ちなみに、これから坂ノ下海岸にも漁港が整備される流れになっています。坂ノ下漁港が整備されたら、船は海上に停泊させることが可能になるので「船おろし」は「船祝い」になっちゃうんでしょうね。
メインのみかん投げ
まずは船主さんが、船の先頭に立ってみかんを海に向かって放り投げます。

みかんの色がとっても奇麗な黄金色なので、これから1年間の間に漁で返ってくるようにとの願いを込めた行動のようです。
それが終わると、みかん等を海では無くて行事に来てくれた子供たち(もちろん大人も)へ蒔きます。
みかん以外では、うまい棒などの駄菓子がほとんどですね。
「船おろし」では
「船おろし」では、最後に硬貨を投げます(5円、50円、500円など)
また、お子さんを船の近くまで呼んでくれるので、大人より子どもの方が楽しめます。
といっても、後までも投げてくれるので大人でも十分取れますが。
「船祝い」では
船祝いの前に、神童太鼓という見世物が30分ほどあります。
これが終わってからみかん投げ。みかん投げは9時頃からのスタートです。

投げる量としては腰越漁港の「船おろし」の方が多いような気がします。がっついてはいないのですが、自然と持ってきたレジ袋がいっぱいになるくらいゲットすることが出来ました。

この行事は、本当に楽しいですよ。