汐まつり(うしおまつり)
坂ノ下海岸で行われる鎌倉の行事です。
海の神様を鎮めて、航海の安全・豊漁を祈願して神楽を奉納します。
海の神様が暴れると、海が荒れたりして大変ですからね。。。鎮めないと・・・。
お祭りの概要、日時
1月11日 於 坂ノ下海岸 10:00 〜(約30分間)
「汐まつり」では、近くの御霊神社(坂ノ下)の神主によって行われます。
「汐まつり」の流れ
地鎮祭と同じように、海岸(砂浜の上)に四隅に青竹を立ててしめ縄をめぐらした「斎場」を作り、その中に海に向かってお供物をお供えした祭壇が作られます。
※ 斎場は祭祀・儀式を行う場所のことを言います
祭壇の中心には大きな鏡餅が!「汐まつり」は鏡開きも兼ねてるみたいですね!
あとは、お酒ばっかり(笑)。これが終わったら皆さんで飲むんでしょうか?
祭壇の前には榊も立てられてます。山の幸や海の幸などの神饌はどうやらなさそう?
その中で、神主さんが祝詞をあげて、鈴を鳴らしながら祈り(これが神楽でしょうか?)を捧げます。
途中、斎場を出て、海の前でお祓いをする場面も。
その海ではウインドサーフィンが走ってたりするのは、リゾート地”鎌倉”だなって感じがしますね。
斎場の後ろでは、主に漁業関係者(鎌倉漁協)が頭を下げて見守っています。最後には、一人ひとり祭壇に榊を捧げて(玉串拝礼)全員が終われば行事は終了です。
所要時間は30分といったところでしょうか。
冬場で海沿いなので、寒いときはめちゃくちゃ寒いので防寒対策をしていきましょう。
ちなみに、見物人はかなり少ないです。(今回は6人程度)
みなさん、材木座海岸の「潮神楽」に行ってしまっているのかしら?
材木座海岸では、同日・同内容(厳密に言うとちょっと違うみたい)で「潮神楽」と、名前が違う祭事が行われます。
【補足】玉串礼拝について
玉串礼拝は、神様に玉串を奉る作法でお参りすることです。
玉串っていうのは、榊に木綿や紙垂が付いたもの。それを祭壇に供えます。
榊(さかき)という漢字は、「神」と「木」に分解できると同時に「神の木」という意味があるそうです
【補足】天岩戸神話について
神主さんが祭事で榊を使う事も、祝詞を上げる事も、鈴を鳴らす事も、「古事記」に書かれている、天岩屋戸に隠れてしまった「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」を引っ張り出したっていう「天岩戸神話」から来てるみたいなので、一度読んでみると良いですね!
1月の鎌倉は「事始め関係」の行事が多いです。
そして、海に面する鎌倉は、海の行事が続くのも特徴です。
舩おろし・船祝い、潮神楽、汐まつり、、、あ、それほどでも無かったですね(汗)
神社のお祭りについての内容は、神社検定の公式テキスト等を参考にしていますが、なにぶん本職ではないので間違い等あればご指摘いただければ嬉しいです。