鎌倉には、「鎌倉五山」「鎌倉七口」「鎌倉十井」など、いくつかの名数史跡があります。
今回紹介するのは、そのひとつ「鎌倉十橋(かまくらじっきょう)」。
現在も橋として残るものがある一方、川が暗渠となり、石碑だけがその場所を伝えているものもあります。
このページでは、鎌倉十橋の場所を地図で確認しながら、それぞれの橋に残る伝承や、そこからつながる人物・史跡を整理しました。
目次
鎌倉十橋(かまくらじっきょう)とは?
さて今回は鎌倉十橋。古くから伝説の残る10の橋。
江戸時代から観光用に使われだしたみたいですが、鎌倉検定のテキストにもバッチリ掲載されていて試験範囲なのです。
鎌倉十橋の場所
鎌倉十橋の場所についてgoogleマップに纏めてみました。
山ノ内(北鎌倉)にある「十王堂橋」、極楽寺にある「針磨橋」が少し離れていますけど、その他は鎌倉中心部に集中しています。
一例ですが、鎌倉十橋を一筆書きで回ろうとすると北鎌倉の「十王堂橋」スタート、極楽寺の「針磨橋」ゴールで約10kmほどの距離になります。
歌ノ橋
歌ノ橋は二階堂川に架かってる橋。
泉親衡の乱に加わっていたとされる、渋川刑部六郎兼守が無罪の罪を和歌で詠んで荏柄天神社に奉納。それに源実朝が感心して罪を免れたとか。
そのお礼に荏柄天神社の参道近くに橋を架けた。それがココ!
確かに荏柄天神社の参道入り口の近くにある橋です。

夷堂橋
夷堂橋は、本覚寺前を流れる滑川に架かる橋。
本覚寺境内にある、屋根の丸い夷堂がこの橋の由来となっています。
ちなみに、滑川は鎌倉市を流れる全長6.3kmの二級河川。源流は朝比奈峠付近です。

勝ノ橋
勝ノ橋は寿福寺門前に架かっていた橋。今は完全暗渠(地下に埋まっている橋)です。
竹の作で囲われた庚申塔の横に、小さく「勝ノ橋」と書かれた石碑と、その右側に長くて太い「敷石」が建っています。
勝の橋がある、北側にはヒガンバナで有名な英勝寺があって、その開基、勝の局が架けたからこの名前だそう。勝の局(英勝院)は徳川家康の側室。英勝寺には三つ葉葵紋がたくさんありますね。

裁許橋
裁許橋は佐助川にかかる橋。
近くに、鎌倉殿の13人(十三人の合議制)の一人でもあり、三善康信が執事を務めた問注所があったからこの名前になったとか。また西行との関わりとも。
そのまま海側(南側)へ進むと昔は刑場があったそうで、その先には、罪人の霊を供養する六地蔵が交差点にあります。

逆川橋(さかがわばし)
逆川橋は、滑川水系の河川(支流)である逆川に架かる橋。
地図を見ると分かるんですけど、この橋を流れる逆川は流れを180度曲げて反対側へ蛇行して流れています。だから逆川と言うそうです。
もの凄い地味な橋です。。。

十王堂橋
十王堂橋は小袋谷川に架かる橋。
小袋谷川は、北鎌倉や大船を流れて柏尾川へ合流する川です。
今はありませんが、昔はこの辺に十王堂があったのでこの名前になったようです。

筋違橋(筋替橋)
宝戒寺の近くに石碑のみ存在しています。
名前の由来は斜めに架かっていたからとか。鶴岡八幡宮に近いので、知らず知らずのうちに通ってと思います。

針磨橋(はりすりばし)
針磨橋は極楽寺川に架かる橋。七里ガ浜付近へ流れています。
その七里ガ浜は昔、砂鉄の採集場。この橋の近くに、針金を磨いて針を作る老婆が住んでいたことがこの橋の由来だとか。
詳しくは知りませんが、刀工で有名な相州正宗もこの付近の話だそうですね。


琵琶橋
琵琶橋は佐助川に架かる橋。下馬交差点より少し南に行ったところにあります。
鎌倉十橋の中で、唯一現代人が読める説明板があるところです(笑)昔は若宮大路のこの辺を琵琶小路と言ったようです。


乱橋(みだればし)
乱橋は材木座の近く、水道路交差点を南へ百メートル進んだところにある小さな橋
石碑がありますが、その横に1mくらいの背の低いコンクリートがありますがこれ?って感じの橋です。
でも、歴史は面白く新田義貞の鎌倉攻めで、鎌倉を守っていた北条軍の防衛ラインが乱れ始めた場所だから、この名前が付いたとか。
ここは九品寺も近く、新田義貞由来の史跡がありますね。

鎌倉十橋・選外編|歴史を残す橋たち
鎌倉には、鎌倉十橋には数えられていませんが、
・紫陽花で有名な「玄通橋」
・紅葉で有名な「犬懸橋」
・写真映えする「琴弾橋」
など、まだまだ気になる橋があります。
鎌倉を歩くときに、ぜひ探してみてください!
ランニングで巡った鎌倉十橋(過去ネタ)
このページを最初に作った頃は、朝のランニングを兼ねて鎌倉十橋を巡っていました。
一度にすべてを回るのではなく、「1ラン1橋」。
その当時はまだ鎌倉検定3級を目指してた頃?テキスト読んでも覚えらなかったので、実際にその場所を訪ねながら、少しずつ鎌倉の歴史を覚えていくのが当時の楽しみ方でした。
現在は、各橋に残る石碑を読み、そこから人物や出来事、周辺の史跡へと掘り下げながら、個別の記事として紹介しています。
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