今回は、鎌倉能舞台に併設のカフェがあるという長谷界隈に貼られているポスターを見て行ってきました。
鎌倉に詳しい人でも、能や狂言に興味が無かったら、まず行かないであろう鎌倉能舞台。
場所はどこに?、どんなメニューがあるのか、店内の雰囲気などを書いてみました。
目次
能舞台茶寮「神楽」(のうぶたいさりょう かぐら)
ここは、高徳院、長谷寺など、多くの寺院が点在する長谷にありますので、
鎌倉長谷散策の途中で休憩するには持って来いの場所だと思います。
場所も場所だけに穴場です。でも、週3日の営業と営業日が少ないのでご注意を
能舞台茶寮「神楽」の場所、営業時間
鎌倉能舞台の住所は鎌倉市長谷です。
江ノ電長谷駅を出て北側へ進みます。長谷寺や高徳院(鎌倉大仏)に向かう道ですね。
長谷観音前の交差点を通り過ぎ、道路の両脇にお店が並ぶ通りを進んで行きます。
150mほど歩いたら左手にお蕎麦屋さん「土手長」があり、その先を左折します。(鎌倉能舞台の看板もあります)
ゆるい登り道を100mほど進むとY字。Y字は左側へ。そして50mほど歩くと鎌倉能舞台が右手に見えてきます。その先は行き止まり。お寺や観光スポットが無い道なので、観光客は先ず来ない場所です。
私は、数年前に能・狂言を見に鎌倉能舞台へ行ったことがあるので知っていましたが、鎌倉検定を勉強している人ですら知らなかったようです。。。。
土手長から鎌倉能舞台の間には「m’s terrace makakura」というカフェがあります。
多くの人は、行ってここまででしょうか?
営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 月、火、水、金(週3日営業)※臨時休業、開業あり |
住所 | 神奈川県 鎌倉市 長谷 3-5-13 |
電話番号 | 0467-22-5557 |
営業日に要注意(原則週3日)
能舞台茶寮「神楽」さんへ行くときは営業日に注意しましょう。
一番良いのは、公式HPの営業日カレンダーページで、しっかりと確認する事!
営業日は、木、土、日ですが、鎌倉能舞台で公演があると臨時休業になります(特に土日に多いです)
また、祝日は関係ありません。祝日が月曜日であっても原則は休業です。
駐車場情報
公式HPによれば、駐車場は2台あるようです。
カフェ利用で1時間無料。満車の場合は近隣のコインパーキングを利用くださいとのことでした。
能舞台茶寮「神楽」の店内
鎌倉能舞台を玄関を入ると、まずレジ(受付)と下駄箱があります。
靴を脱いであがります。これは能・狂言を見る時と同じですね。
左手に鎌倉能舞台。舞台って言うくらいだから広いと思ったら、意外とこじんまりしています。
奥側に舞台があって、周りを取り囲むように観客の椅子が所狭しと並んでいます。
この近さは、まるでライブハウスのよう。
野村萬斎さんもここで狂言を演じて下さるので、物凄い近く、ファンにはたまりませんね。
この鎌倉能舞台の客席の奥側(高くなっている場所)一部がカフェとして利用されている感じになっています。ペア席が6席。四人グループの場合はペア席を近づけて利用します。
お店に入ると、各種チラシを受け取ります。
能の教室案内とか、鎌倉能舞台や他の能舞台での案内など、10種類ほど。
また、能の映像も流していますので雰囲気も掴めます。
そして能舞台も間近で見ることができますし、装束や能面の展示もじっくり見ることができます。
前回、能・狂言を見に行ったときは、すでにお客さんがぎっしりで自由に見ることが出来なかったので、いい体験でした。
今まで、能や狂言に触れてこなかった人にとっては新鮮ですね。
能や狂言は日本の伝統芸能ですから、日本人として知っておきたい教養です。
お手洗いは、能舞台側と館内地下と2か所あります。
実際に舞台があるときはお客さんも沢山きますので、お手洗いは男女に分かれて複数器あります。
テラス席ではペットOK!
上記の写真では、少しだけ見えますが、テラス席もあります。
テラス席は犬OK。鎌倉の飲食店ではこのパターンが多いですね!
能舞台茶寮「神楽」のメニュー
神楽さんのメニューはシンプルカフェメニューになっています。
飲み物は、能面ラテ、お抹茶、コーヒー紅茶の3パターン。
それに、お菓子を付けるか付けないかです。
季節のお菓子は、時期によって変わるみたいで、今回訪問時(夏場)は水まんじゅうでした。
小さいお菓子は、豊島屋さんの「小鳩豆楽」です。これ美味しいんですよね。
少し値段がお高めかもしれませんが、実は能楽展示の観覧は通常500円かかるそうですが、
カフェ利用者は飲食代に込み、つまり無料で見ることができるようになっています。
能舞台茶寮「神楽」の食事
お抹茶(季節のお菓子付き)
お抹茶、水まんじゅうで1,200円(税込)になります。
使っている器が、北大路魯山人の星岡窯を継ぐ、北鎌倉 其中窯 河村喜史(きちゅうよう かわむら きよふみ)氏の作品だそうです。
能面ラテ(小菓子付き)
コチラが能面ラテ。ここ「神楽」さんの一押しメニュー。
ラテアートなので少し提供まで時間がかかります。(が、ここは時間を潰せる展示が沢山ありますので)
そして、能面が2パターン。「小面」と「般若」ですね。お盆は鎌倉彫です。
能舞台茶寮「神楽」の支払い方法
ちょっと忘れてしまいました。
先会計のような気がします。食べログには交通系ICの利用が可能という記載がありました。
おまけ:能面体験
そして、何より貴重な体験だったのが能面体験。
実際の能面を顔に近づけて、視界や重さなどを体験できます。(注意事項がありますが)
能面って意外と軽かったり、見る角度によって表情が全然違ったり、視界は思いのほか悪かったり。
そもそも「般若」という言葉は知ってましたけど、それが女性の嫉妬と恨みを表現した面だとか、さらに怨念度が高まると「真蛇」という面に変わるとか、4段階に区分けされるとか知りませんでした。
そして、最近はハマっている源氏物語から「葵上」という演目で、六条御息所がにこの面が使われているとか。まだまだ、深ぼりできそうな分野ですね。
日本人として能・狂言の世界を、外国人に伝えられるレベルにはなりたいと思います。
カフェに行ったつもりがこんな高尚な話になってしまうとは、恐るべし能舞台茶寮「神楽」でした。