八坂大神(やさかおおかみ)
ご祭神(4柱)
- 素戔嗚尊(すさのうのみこと)
- 桓武天皇
- 葛原親王
- 高望王
八坂大神は、京都の祇園社を勧請したので、そのご祭神「素戔嗚尊」は当然です。そして素戔嗚尊は神仏習合では「牛頭天王」と同一視されていることから、相馬天王と呼ばれていたのでしょう。
桓武天皇は京都繋がりでしょうか?
そして、葛原親王は桓武天皇の第三皇子で、この藤沢周辺に下向して治めたと伝わる人物。
高望王は桓武天皇の孫で、葛原親王の子とされる人物、平姓を賜与され臣籍降下し「平高望」と名乗りました。898年に上総介に任官して子供らを連れて下向、源頼朝の挙兵を助けた桓武平氏一族の祖とされています。
ご祭神も、誰か分かってくると面白いですね!
「相馬天王」由緒
建久3(1192)年 相馬次郎師常が、邸内(巽神社付近)に守護神として勧請して崇敬したのに始まり、その後、浄光明寺裏山、寿福寺本堂付近を経て、現在の場所に移された。相馬天王と呼ぶのはそのため。
独特の六角神輿は宗社「京都祇園八坂神社」の形を継承したもの。
明治の神仏分離により、「八坂大神」と改称。
相馬次郎師常(そうま もろつね)
源頼朝の家臣で、千葉常胤の次男。近くには相馬師常の墓があります。
信心に篤く、念仏行者だった。
八坂大神の場所
八坂大神の行事・祭事
八坂大神例祭(例祭 7月12日)
例祭は7月5~12日の間の土日に行われることになっていて、初日(土曜日)に宵宮祭、翌日(日曜日)の例祭には神楽が奉納されるとのこと。
ただし、扇ガ谷地区は重たいお神輿を担ぐ人出が足りなくて、ここ数十年はお祭りをやっていないようです。
境内の神輿庫には「六角神輿」が2基安置されていて、天気が良ければ境内に出されるとか。