今回は段葛が始まる二の鳥居に設置ある「段葛」石碑を読んでみました。
昔の段葛がどこまで延びていたかわかりますね。
それにしても、段葛の終点(三の鳥居:鶴岡八幡宮の入口)の歩行者用信号は青の時間が短い・・。
目次
段葛(だんかずら)

「段葛」石碑の場所
石碑に書かれている文字は?
段葛(だんかずら)一ニ置石ト偁ス
壽永元年三月頼朝其ノ夫人政子ノ平産祈禱ノ為鶴岡社頭ヨリ由比海濱大鳥居邊ニ亙リテ之ヲ築ク
其ノ土石ハ北條時政ヲ始メ源家ノ諸将ノ是ガ運搬ニ従ヘル所ノモノナリ
明治ノ初年ニ至リニノ鳥居以南其ノ形ヲ失ヘリ
大正七年三月建之 鎌倉町青年會
段葛は「置石」とも言う。
1182年(寿永元年)3月、源頼朝の妻北条政子の安産祈願のため、鶴岡八幡宮より由比ヶ浜の大鳥居まで、段葛(参道)を築いた。
その土や石は北条時政をはじめ源氏やその武将たちが運搬したものである。
明治の初年には二の鳥居より南側は、その姿を失っている。
大正7年3月建之 鎌倉町青年会
※間違ってたらごめんなさい。
置石っていうくらいだから、石で作った道だったんでしょうか?
今も段葛は両側は石積みですもんね。
事前知識(漢字・用語編)
亙リ:コウ、わた(る)|わたる、ひろがる
事前知識(歴史編)
寿永元年
1182年。じゅえい。1182-1184年。後白河法皇の院政。安徳、後鳥羽天皇の時代。
源頼家
この時の安産祈願は源頼朝にとって初の男子「源頼家」のためのもの。
参道は産道の意味もあり、産道を真っすぐにして安産を願うという意味もあったとか。
若宮大路
段葛がある、鶴岡八幡宮から由比ヶ浜へ一直線に延びる大路が若宮大路。
鎌倉の「六大路」の一つ。
聖域のような道だったようで、若宮大路側の出入口はなかったとか。
今、若宮大路沿いに店を出している飲食店等は、凄いところにあることに感謝ですね。


一の鳥居
頼朝が鎌倉に来た、治承4(1180)年に建立したと説明板には書かれています。
一の鳥居は信号も無く、交通量の結構ある道路に挟まれた場所にあるので、鳥居の元に行くには横断注意です。
昔はココが海岸線だったようです。
一の鳥居から北側には真っすぐ先に鶴岡八幡宮が見えますね。




段葛で見られる花
段葛は、3月下旬~4月上旬桜並木で有名です。
そして、桜がおわったらツツジが目を楽しませてくれます。